DAYS被災児童支援募金からのご報告

DAYS被災児童支援募金は、2019年3月31日をもちまして、活動を停止しました。

株式会社デイズジャパンに広報の協力を得ましたが、運営的には完全にデイズジャパンからは独立した非営利のNGO団体です。2011年の3・11大震災と福島原発事故発生の後から活動してきました。当初、津波被害者に救援物資を運ぶ活動を行い、その後、放射能被害に対してのDAYS放射能測定器支援募金として活動し、他の自治体・企業が測定器支援を行うようになり、被災した子どもたちの保養支援を中心とした活動を開始しました。

それは1986年のチェルノブイリ事故によって放射能を浴びた子どもたち、甲状腺がんになった子どもたちや、事故後に汚染地に住まざるを得ない状態に置かれた子どもたちの支援の経験から、取り組んだものです。ベラルーシとウクライナに子どものための健康回復・保養施設を建設・運営してきた経験や、甲状腺がん早期発見のためのエコー機器、医師、看護師、車などを支援した経験に基づくものです。特にベラルーシの健康回復・保養施設ではこれまでに7万人を超す子どもたちが過ごし、効果を上げてきました。

同じ思いの人たちと共に沖縄県久米島に建設した「沖縄・球美(くみ)の里」は事故の翌年から子どもの受け入れを開始し、2019年1月には100回目の保養プロジェクトを行うことができました。

これらはひとえに久米島の島民の方々、募金を寄せてくださった国内外の皆様のおかげです。特に宮崎駿さん、石井竜也さんほか多くの方々のご支援をいただきました。

球美の里への支援金は募金と大型遊具の支援(594万円)を加えると、2億6643万3170円になり、募金総額の88%になります。
いただいた募金のほとんどを支援先に届けるため、経費は最低限に抑えました。募金に対する経費の割合は1.4%です。

これは募金額が年々減少してきたため、少しでも長く福島の子どもの支援を継続するために、募金は可能な限り温存したいという方針からでした。

<収支報告 2019/5/28現在>
◇募金総額:     3億0352万6878円
◇球美の里への支援金:2億6643万3170円
(*含む 大型遊具代。品物で寄贈した)
◇その他の支援先:いわき放射能市民測定室たらちね(クリニックも運営)、福島放射能30年プロジェクト(放射線測定のほか、健康相談会を定期的に実施)、3.11甲状腺がん子ども基金(甲状腺手術後の子どもの支援)、つなごう命の会・沖縄(福島からの避難者の支援)、各地の保養施設、未来の福島こども基金(委託)         :3278万2252円
◇経費:431万1456円
(内訳/広報費218万0303円、人件費155万円、その他58万1153円)

ご支援いただきました多くの方々にあらためて感謝申し上げます。

2019年5月28 日
DAYS被災児童支援募金

タイトルとURLをコピーしました